静岡県庁の対応 その3 



●平成10年6月15日付 資料画像
 学事課長(服部亨亘課長)名の書面(公印なし)による回答がAさんに届く。

(書面の内容)
(A)3項目の質問については、直接加藤学園に照会するように。
(B)「平成10年3月19日付の学事課」名義の書面を公印付で再送付してほしいという要請に対しては、3月19日付および4月14日付の書面で述べたとおりとし、 再送付について言及を避けている。そして、これまでの書面を「内部の手続きを経て、学事課又は学事課長として責任をもって出されてたもの」としている。


 Aさんの要請の趣旨としては、公印のある書面と公印のない書面では信用性が全く異なるという点があります。弁護士も「ワープロで打っただけの書面など、後で誰かが静岡県庁に問い合わせをしたときに、「そんな書面は出していない」あるいは「出したか、出さなかったのか、当時の資料がなくてわからない」と言われればそれっきりでどうしようもない。」と言っているからです。

 この問題において、学事課の3つの質問に対する回答と、公印付きの「平成10年3月19日付の学事課」名義の書面は、Aさんにとって、とても重要なものです。公印付きの文書であれば、後になって静岡県庁にとぼけられる心配もなく、マスコミをはじめ誰もがその書面を静岡県庁の出した書面であると信じられます。しかし、公印のない書面では信用性が疑われるかもしれません。学事課がいくら責任をもって発出した書面だといっても、公印の有無で、その書面自体の客観的信用性が大きく違ってくるのです。しかし、再三の要請にもかかわらず「県として書面は責任を持って出した」、「公印は省略することができることになっている」といって、一向に公印付の書面を送ってくることはありませんでした。

 では、なぜ学事課は公印付きで書面を送らないのでしょうか?

 ちなみにAさんは、まったくの別件で、静岡県庁の他の部署の責任者(長のつく県庁職員)に、「自分に書面をよこすときには必ず公印のある書面でよこしてください」と要請したところ、何の躊躇もなく、「わかりました、公印付の書面で送ります」と約束してくれ、実際に公印付の書面を送ってくれています。つまり静岡県庁では、個人宛の場合でも、書面を出すときに必ず公印を省略しなければならない訳ではないのです。しかし学事課は、頑なにAさんの要請に対して、「回答は内部の手続きを経て責任をもってだされたもの」、「静岡県では回答などの一般文書については公印を省略することができることになっている」の一点張りで、公印付の書面を出そうとはしないのです。

 しかし、その後、「加藤学園に未履修はなかった」という結論を明記していない書面については、森田諭私学振興室長が、平成13年12月12日付および平成14年1月11日付の文書を、川口正俊職員総室長が、平成13年11月22日付の文書を、それぞれAさんに公印付で送っています。肝心なことが記してある書面については公印付き文書では出せず、そうでない書面については公印を省略しないで出すことができる、という静岡県庁の不信極まりない対応には疑念を抱かざるを得ません。

 服部亨亘学事課長、その後任の森田諭私学振興室長がとった、この一連の不信極まりない対応については、そのときどきにおいて、出野勉秘書室秘書監、川口正俊職員総室長、江端康二総務部長、その後任の石川善朗総務部長、その後任の鈴木雅近総務部長、柴順三郎副知事、北井久美子副知事のいずれもが、学事課長あるいは私学振興室長の不可解な対応のことを知っています。このなかには、学事課長ならびに私学振興室長の直接の上司筋の人もいますが、誰も学事課長あるいは私学振興室長に対して、再調査を指示したり、Aさんが要請している書面を公印付きで出すような指導を行った者はいないのです。静岡県庁からAさんに届いた書面をみてもわかる通り、よくよく調べもせずに部下の対応を庇う一方です。このようなことでは、県庁ぐるみで加藤学園を庇っていると受け取られても仕方がありません。本来は監督官庁であり、公僕たる県庁の職員が、重大な不正を不信極まりない態度に終始し、わざと見過ごすことで県民に多大な迷惑をかけ不信感を与えるような不可解な対応は、やめていただきたいです。

 静岡県庁からは、平成14年1月11日付の森田諭私学振興室長名義の書面を最後に何の連絡もありません。Aさんはこの前後、8通の書面(平成13年2月4日付、同年3月15日付、同年8月1日付、同年8月17日付、同年10月1日付、平成14年2月4日付、同年4月10日付、同年9月3日付、いずれも内容証明郵便)で、また平成13年11月28日には出野勉秘書室秘書監に、電話で石川静岡県知事への伝言をお願いしています。いずれも静岡県知事に対し、再三静岡県庁に求めている書面を出すように強く要請したものです。Aさんは、静岡県庁に伝えるべきことはすべて伝えたと考えています。にもかかわらず、実質的な進展は何もありませんでした。

 Aさんはそれまで受験勉強して大学受験に備えていたのですが、受験勉強を何年も緊張して続けるのはたいへんだったそうです。とうとう大学受験を諦めざるを得なくなってしまった訳です。加藤学園が未履修を認めていれば、もしくは静岡県庁が「加藤学園に未履修はなかった」という旨の公印付の書面を出してくれれば、Aさんは未履修の共犯にならなく(仮に共犯になっても静岡県庁の公印付のお墨付きがあるとして)、安心して大学受験をすることができたはずです。このことは、Aさんは当時、静岡県庁に何度も説明していました。

 静岡県庁は静岡空港では何度も謝罪をしていますが、加藤学園の不正を隠蔽するためにAさんに長年にわたって大迷惑をかけていることについても深く反省し、監督官庁として不正の隠蔽に協力せず、まじめに公務を行ってほしいです。



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